Mocchan

青島在住10年以上。大勢で賑やかに過ごすのも一人で静かに過ごすのも、海も山もどちらも好きなロングボーダー。

Q. サーフィンを始めたきっかけを教えて下さい。

サーフィンを始めたきっかけは、32歳ぐらいの時、京都の仲がいい友達が、たまたまロングボードやってって、それで、じゃちょっと1回やってみようかなって感じで・・うん。

Q. それまで、サーフィンやってみよう、というようなことはなかったのですか?

んー、周りの人がやってなかったから、きっかけがないっていうか・・。

自分、京都出身なんやけど、友達の大学の先輩らがやってって、それでたまたま誘ってもらって、じゃ1回行こか、みたいな感じ。

Q. 気軽な感じで?

気軽な感じ!一度やってみたいな、とは思ってたから。

Q. その時はどちらに行かれたのですか?

えーと・・どこやったけな?丹後の方か・・京都の北の方行って、キャンプも兼ねて。

Q. キャンプ!!

うん。

Q. 初サーフィンはいかがでしたか?

その時は、ショートボードやったんやけど、そもそもサーフィン自体、全くしたことがないから、取りあえず「波待ち」を教えてもらったんだけど。ショートで「波待ち」できへんわね、ふらつくし。

その日は、波もなかったから波待ちの練習でいいだろう、っていうぐらいの感じで。それで「波待ち」の練習するけど、意外と難しいな・・って。その時は1日しかなかって・・。

Q. その時はサーフィンにどんな印象をお持ちになりましたか?

波がないから、波待ちぐらいしかできないやんか。それでも、サーフィンって見た目以上 に難しいんやな、って。

Q. それまでの運動経験は?

してるよ、全然!俺、小学校から野球やってるし、中学、高校も野球とラグビー両方やってた。

Q. ということは、何かあれば身体は動かせるタイプですね!

そうそう!ある程度はできるかな、って思ってる。バランスのこととか色々あって、ヨコノリ系ってのはあんまりやったことなかったけど。それでやってみて・・

Q. 難しいな・・って

そう、意外と難しいな、って。で、2回目のサーフィンも京都の北の方にたまたま連れて行ってもらって。その時はロングボードやったから、すぐ乗れた。

Q. すぐ乗れた!

ロングボードでも波ちっちゃかったから、膝ぐらいやけど。まず岸で教えてもらって・・
ほんで海入ったらすぐ乗れて、俺。

Q. 波に乗った時はどんな気分でしたか?

やっぱ面白いよね!乗れ出すとね、うんうんうん・・

Q. その日は楽しい日でしたね!

そうそう!そっから、結構はまっていって・・

Q. そこではまったのですね!

2回目以降は、友達にも教えてもらってないから、一緒に入ったりはしてたけど。自分で色々調べたりして、うん・・。

Q. では、そのきっかけが、どのような感じで今につながっていくのですか?

今につながっていく・・・

仕事もあるし、だから海に行けても、週一回。だから継続して海に入るってことは、あんまりできなかったから。波もない方が多いやん、関西の方やし。夏場は伊勢とか、浜松行ったらちょっとできるけど・・

基本的には伊勢に行くことが多かった、けど、伊勢ってあんまり波ないから。仕事で毎週行けるわけじゃないけど、月2回とか、3回とか行ったり・・。

Q. 定期的に通い始めたのですか?

そうやね、ま、最初はポイントも教えてもらわんとわからんからさ・・うんうん。

Q. 道具もすぐ揃えたのですか?

道具は・・売りたいっていう人がたまたまいて、それでロングボードを譲ってもらった。
ポイントも教えてもらって、伊勢とか一緒に連れてってもらったり。サーフィン始めた感じになって・・でも当時、いい波っていうのは当たってないと思うよ、俺。

Q. そうなんですか・・

うん、海に通い始めて、夏は伊勢に行ったりして・・冬も福井の方行ったら全然できるやん、って思った。

Q. 寒い!

めちゃめちゃ、雪降ってる中。絶対、波あがるのが低気圧とか、寒い時やから・・でもまだそんなにのられへんから、取り敢えず入るだけでもいいし、と思って、まー一緒に友達らと行って、入って・・ま、でも2時間が限界やし。

Q. 2回目から立てて、それから通い出したり、寒いところも入ったり・・何がそんなに
させたのでしょうか。

乗ったら面白いっていう・・。床が動くもんってあんまりないでしょう?

Q. 床が動く!?初めて聞いたかも。

そうでしょう、スノーボードにしたって山を滑っていくわけやし。

Q. 床が動く!!

波に乗って行くってそういうことやから。そういうスポーツするの初めてだし。スノーボードもやってなかったから俺は。乗れ出すとすごいおもしろいし、まっすぐ行くだけでもおもしろい。

Q. それからどれくらいの期間通っていたのですか?

32歳の時から、どれくらいやったやろう・・。5年ぐらいはいろんなところ通ってたんかな。途中からは一人で、冬なんかでも、休みの日は夜中に起きて、朝4時半ぐらいから福井の方に向かって一人で行ったりとか・・やり出して・・その辺ぐらいかな・・だんだん、だんだんはまっていってるみたいな感じ。

でもやっぱり、そこまで上達はせえへんっていうか、2日続けて入れるってこともないし、波もないし、年齢も年齢やし、なかなか上達せんなってみたいな感じで。でもまぁ、しゃあないかなみたいなのもあったけど・・うん・・でも元々、京都におっても、寒いとこはあんまりな・・っていうのがあったから。

Q. 京都は寒いんですよね。

めちゃくちゃ寒いよ!寒いし、暑いから!だから元々、あんまり寒いところより、あったかいところに行きたいなってのはあった。サーフィンする前から!

Q. しかも南国っぽい形質を持ったお顔してらっしゃいます。

ははは。沖縄移住とかも考えたし、でもまあ、そういうタイミングでサーフィンを始めたし・・。

Q. 漠然と、そのうち暖かいところに行きたいな、とお考えだったのですか?

そうそう!で、サーフィン5年ぐらいやって、37歳ぐらいの時かな、サーフィンもできて、南の方って言ったら宮崎やから、とりあえず行ってみようかなって、なって・・。。
知ってる人誰もおれへんから・・ハイエースに乗ってとりあえず来て・・。

Q. どなたか、仲間と一緒に?

いや、一人で。なんかもともと宮崎の子で京都におって、同じぐらいにサーフィンはじめた子がおるんよ。*カズヤの後輩になるんやけど。そいつに「木崎浜がメジャーやから行ったらいいんじゃないんですか」って言われて。ほんじゃ、そうしようかなって、で、船乗って来て・・
*カズヤ:当時、京都在住、後に青島に移住。

Q. 船が付いて、初めての宮崎はどんな印象でしたか?

最初に海岸に行ったら、波はあるのに、天気はあんまり良くなかったけど・・人が入ってへんから、これはなんでかな??みたいな感じになって・・ははは!

Q. 皆さん同じことおっしゃいます!

そうそう!なんで入ってへんのかな、とか言いつつ波見てたら、*newwaveの池田さんに声をかけられて・・

「入らないんですか?」って言わはるから
「入ろうと思ってはますけど、人が入ってへんから」ってなって
「いや、入っていいっすよ」ってなんかスクールやったから
「一緒に入りましょう」みたいな感じで入って、で上がったら
「良かったら店でもきませんか」って言われて・・

*newwaveの池田さん:木崎浜近くにあるサーフショップnwewaveの代表、池田雄一氏

Q. そんな出会いが!

そう。寄ってみたら、食べ物屋とか色々教えてくれて、そこに行ったりした。結局その時は1週間ハイエースで寝泊まりしててんか、俺。

Q. 10年ぐらい前ですか?

10年前。一人で温泉行ったり、都城とか行ったり、うろうろした。1週間ぐらいおって、毎日、加江田に入ってたんだけど、すごいいい波やし、面白いなと思って、やっぱここはいいとこやなって、ちょっと移住を考えて・・

Q. 初めての宮崎トリップの間に移住を考えたのですか?

ま、元々移住を考えて、そのつもりで来てるから・・。

Q. 暖かくて波があるところですね!

って言うたら、そうやし。そんなんで、宮崎に来て1週間おって、で京都に帰って・・まあ、お金の都合とかもあるから、もう1年働いて・・って、俺いつ来たんかな?10月ぐらいに来たんかな、その次の年の。

Q. 事前の準備期間があっていらしたのですね。

そうそう。で次の年の10月に来て・・あ、その前に住むとこ決めるのに1回だけにパッと来て・・だけど、その時は宮崎のどこがどうとか全くわからんから、とりあえず不動産屋行って、青島は観光地のイメージあったから、あんまり考えてへんかって、街も近くて、海も近くて・・中間が田吉の方やったから、あの辺にマンション見つけて、とりあえず見つけに来ただけだから、すぐ帰って・・でそっからかな、秋に来ようと思って・・

Q. それから移住してらしたんですね。

そう、ハイエースに入るだけ荷物詰めて、うん、じゃ、行ってくるわ、って家出て・・そっから。

Q. それから、どうなったのですか?ある程度の蓄えがあったのですか?それともすぐ働く
つもりで・・

すぐ働くつもりでいたけど・・、でもその時、めちゃくちゃ景気悪いときやったから、リストラ多かった時やんねんね。沖電気とか、ああいうところとか。

京都で半導体の仕事とかしてたから、だから、ええかな、とか思ってたけど、けどもうリストラしてる時やったから、おー、仕事ないな、みたいな。ははははは!

じゃ、どこか派遣でも行こうかな、ってとりあえず面接に行って、結果を1週間後に連絡します、となって、その間も仕事は探してはいたけど、とりあえず1週間は待とうかな、って。でも待てど暮らせど一向に連絡がない・・ははははは!

それで、こっちから電話してみたら、その募集は終わってました、って言われて、じゃ連絡してこいよ!みたいな話なんやけど、でもこんなもんか・・みたいな感じで。で、どうしようかなって・・2ヶ月ぐらいはなんか色々探したてた。

ほんで海で、えーとね・・加江田で知り合った人に*吉垣さんを紹介してもらって・・*隅田さんとも知り合って・・。で青島から街に遊びに行くみたいにみたいな感じになって、俺も田吉から参加して、それで*徳ちゃんとも知り合って・・。で、徳ちゃんの仕事の話になって、「うち募集してるから面接来てみたら」って、それで面接に行ったら採用されて、そこからその仕事を9年ぐらい続けてる。

*吉垣さん:A storry #001の Toru Yoshigaki氏
*徳ちゃん:青島在住の宮崎ローカル、波乗りは少々嗜む。

Q. 宮崎で最初に就いた仕事が現在も続いているということは、きっとその仕事と生活のサ
イクルが合っていたのですね。

ま、意外と早い時間に終わるし、その割に給料もそこそこやったから、都合いいからさ・・

Q. どういうサイクルで仕事と海を両立させているのですか?

僕は基本的に朝海に入らへんから。仕事は朝6時半ぐらいには家を出て、早い時は10時ぐらいには帰ってきて・・

Q. 午前の10時?

午前。遅く終わる時でも3時。たまに知らないエリア行った時とかもっと遅い時もあるけど、基本的に自分のとこやったら3時とか、昼までに終わること多いから。だから帰りに波見て、波があれば入る、みたいな。ふふふ。

Q.移住してくるまでは1週間か2週間に一度海に行っても波があるか、ないかはわからないし、それに連続して入ることもできなかった環境が、今は入ろうと思えば入ることができる、という環境になって・

で田吉に住んでた時は、海まで車で15分ぐらいで、京都の頃を考えるとめちゃくちゃ近い。京都では近くて2時間、遠くて4ー5時間やったから、そう考えると、なんて近いんやろ!15分で行けるし!波もまあまああるし!って最初は加江田が多かったから、これはええな、と思ってたけど・・・

でも、京都にいた時より収入も減って、自分の乗ってたハイエースはめちゃ燃費悪かったから、リッター4ぐらいやったからさ、おっと、これは金がかかってくるな・・みたいな話になって・・

ほんで、青島でも入るようになって、毎日海行ってたら結構ガソリン代食うなって・・いうタイミングで吉垣さんが「うちのアパート空いてるよ」って。で家賃も一緒やったから、田吉から半年で青島に引っ越ししてきた。

Q. 田吉からそんなにすぐ青島に越していらしたのですね。

早かった、早かった。でも、もう、こっちきてからの方が結構楽しいというか・・。

Q. 青島に越してらして、より海が近くなったでしょう。それから自転車で青島に通うよう
になったのですか?

結構、青島に入ることが多くなったね、こっちきてからね。

Q. 仕事の後、昼終われば昼入れる、夕方も入れるという環境を手に入れたのですね。

そうそう。

Q. そういう環境になって心境にはどのような変化がありましたか?

やっぱ自分も上達して行くやんか。やっぱり、移住して半年でも、京都で言うたら何年分か入ってるわけやから。上達して行くから、だんだんおもしろくなって行くし、はよ帰ってサーフィンしたいな、って感じになるよね。

Q. そういう仲間も増えますしね!

そうそうそう!海行っても、だいたい知り合いばっかりやから、京都にいた時からしたら波もあるし、これは楽しいな!みたいな。全然寒さも感じひんからさ。

Q. まだ毛穴が京都の対応をしていたのですね。ははは。

そうそう、冬でも全然寒ないからさ、これはええな、と思って。それで、まあ毎日海に入るようになって。

Q. もっちゃんにとってサーフィンとは何ですか?

あぁ・・

生き方を変えたスポーツっていうか・・。なんか、多分サーフィンしてなかったら京都おったか、ま、沖縄かなんかに行ったかも知れんけど、ホンマの移住の決断っていうのはあやふやな感じ。なんとなく、南で・・とか思ってはいたけど、でもサーフィンしてたから、やっぱり・・

Q. 後押しされた?

そうやね、そういうことやんね。うん。行っちゃおうかな、ははは、みたいな。多分、そういう人多いと思うけど・・

Q. そうなんでしょうね・・

うん・・

Q. もっちゃんにとって、具体的にサーフィンとは何でしょうか?スポーツとか、生き方と
か・・

あぁ・・生き方。スポーツって言うより、そうやと思うよね。生き方であったり・・うん、その生き方もいろんな生き方してる人がおるからさ。

Q. そうですよね。

それにも興味があるし、周りの人も面白いなと思うし、うんうん・・。俺、結構、山も好きやから。

Q. 山もお好きなんですね。

うんうん、宮崎は登るのに手ごろな山とかもあるし、そういうのもいいかな・・。

Q. 今後はどのようにしたい、とかプランがあるのですか?

宮崎ずっといるかもわからんし、また動くかもしれんし・・

Q. 何がきっかけになるかわからないし・・

そうそう、長野とかちょっと考えたりする。1番仲の良い友達が長野にいるから。

Q. そうなんですね

長野の大鹿村ってところ

Q. 寒い地域ではないのですか?

寒いんやけど、長野のわりにはそんなに雪が降らなくて、標高どれくらいあるんやろう・・
800メートルとか、そんな感じ。

Q. 海の次は山の方に住むのですか?

ま、なんか、そんなんもあるし、一番仲良い友達が長野におるんやけど、自分が京都にいるときは、その子が大阪におったり、東京におったりで、俺が東京におる時は、その子が大阪におったり。俺、高校も広島の学校に行ってるからさ。

Q. そうなんですね。

一番仲がいいけど、住んでる場所が違うから、だから最後は近所で遊んでも面白いかな、と。

Q. 仲が良い友達とやっとご近所さんになって遊べるんですね。

そうそう。

Q. では、そういう古くからの友人関係でなく、宮崎の移住仲間や、海で知り合った方々が
いらっしゃるでしょう。そういう仲間についてはどういう風に捉えていらっしゃいます
か?

はいはいはい・・なんか・・どう言ったらいいんかな・・。共感したり、リスペクトしたりするところも当然あるし、なんか日々、刺激を受ける人たちが多いって言うんかな・・。

Q. 刺激!どうしてそういう方が多いのでしょうか?どのようにお考えになりますか?

あー!なんやろう!なんやろうな!!

Q. 年齢や性別は・・

関係ない!全然、関係ない!うん、そうそう!やっぱ、サーフィンっていうところやろうね。うんうん。そうやろうね。うん、うーん・・・そうやろうね・・なんやろう・・そうやろうね。そうやろうね・・なんやろう・・・

Q. そこに何かがあるのだけれど、うまく表現できないというか・・

そうそうそう!なんか、そんな感じかな。なんやろうね・・。でも、やっぱ・・みんな、サーフィンっていうものを一番に考えてるとか・・うん。そういうのを居心地が良いって思う人が多いんじゃないかな。

Q. そうですね、そういうことを求めてやって来る人が多い気がします。

そうそう、だから、サーフトリップで来て、そのまま居つく人もおるから。やっぱり、そうやと思う。ここは独特な場所やとは思うよ、やっぱり。

Q. そうですよね・・

うん、自由な大人が多いやんな、あははは!

Q. 自由な大人!

ははははは!

Q. 京都にも自由な大人は多かったのですか?

いや・・やっぱり、みんなちゃんと仕事して、家庭持ってガッツリやってるから、なかなか家庭を持った友達をサーフィンには誘いづらかったし。やっぱ誘うと1日使っちゃうから、うん・・だから、やっぱりみんな、なかなか行けへんかったり。そうそう・・だから多分、俺とその長野の子は結構、自由な感じで、ま、彼は結婚してるけど、動ける、動く人間やったんかな、うん。

やっぱ京都の友達とか、宮崎にはなかなか来れへんもんね、家族もおるし。1回はみんな来たけど、そんなしょっちゅう来れんから、うん。

Q.確かに、ここは自由な大人が多いところです。ははは!

うん、楽しみたいっていう大人が多いって言うか・・。楽しいことが好きな人が多い。

Q. わかります!だからここに居るのですね。

うんうん・・多分、そうやって海に入ってる人は、そうやと思うねんけど。だからみんな気が合ったりするんやろうな。

Q. その人の年齢や性別は関係なく・・

関係ないもんね。

Q. サーフィンスキルも関係なく・・・

関係ないよね、ははは!

Q. そして、床が動く!

そうそう!そう言うスポーツはないな、って思ってる。

Q. では、今後も床が動くスポーツを・・

そうやね、やってって・・

Q. 床が動くスポーツを通して、また新たなご縁があったり、自由な大人と楽しく・・

うん、やっぱ人も増えてるし!うんうん。

Q. ここ1−2年特に増えている印象です!

と、思うよね!結構、年配の人も増えてるから、うん・・なんかそういう人らで居心地が良いんやろうな、って。

Q. 時代の求める空気がそういう風に流れているんでしょうね。

ね・・。

Q. 自由な大人になりたいのかな?

そういうことやろうね。都会で育った若い子やったら、年齢的にもまた地元に帰りたい、とかなるやろうし、実際おったし。京都出身で同じアパートにおった子が、SEの仕事とかしとってんけど、「やっぱり僕、街が好きなんで」って帰った。ある程度、年齢を重ねると、もう街はいいかなみたいな、田舎でゆっくりっていう感じの方があってるかなって、自分には。

Q. そうなんですね、程よいと言うか・・

程よい!うんうん!ほんま、程よいんやろうね、宮崎。宮崎は街もあり、田舎感もあり、そんなんで居心地いいんやろうな。

Q. 今度、また次の場所へ動く時には教えて下さいね!

ああ、動く前ね!はいはい・・。勝手には行かへんけど、動く前もそのタイミングも、その辺も分からへんけどね・・。

Q. 確かに!ここでこういう生活を送っていれば、そういうタイミングが、まさにタイミン
グで来ますね。その波に乗るだけですね。

そうそう!宮崎の中でまた動くかもしれないし、ちょっと分からんけど、やっぱ山もいいし。あっちは、あっちの方で面白いし。

Q. 自由なんですね。

自由なんで!

Q. 自由を楽しみましょう!

楽しもうかな!もうそれしかないかな、みたいな。

Q. お話しありがとうございました。

大した話してない。

Q. あはは!

ははは!

Note
もっちゃんは既製の服をそのまま着ない人、私の中でそういう印象の人物だ。具体的には新品のTシャツやスエットでも、首回りを自分好みに合わせるために、伸ばしたり、カットしたり、そうやって着ている。すなわち彼の生活スタイルの全てが「こういう感じ」なのではないだろうか、と考察してみる。

例えば、もっちゃんのビーチクルーザー
もともとオリジナルの状態でも素敵なビーチクルーザーに違いないのだが、自身でこだわりのカラーに塗装し、サドルもなんだか特別なものをつけているし、それに頻繁にいじっているのだ。

例えば、もっちゃんのカブ
これもビーチクルーザー同様、よくいじり、何かを付け替えたり、何らかのメンテナンスを頻繁に行っている。こだわりのステッカーだって貼ってある。

例えば、もっちゃんの車
こちらも例に漏れずこだわりの車である。こだわりの質感とカラーに自身で塗装し、その車が何であるか、なんとかかんとか・・説明を受けたが、私自身は全く車に詳しくないため「それがこだわりである」とだけ記憶に留めた。その一代前の車などは、雨漏りが酷くて、雨の日はレインコート着用が必須だという。なんだそれ?

例えば、もっちゃんの板
それは、それはいつも素敵な板に乗っている。当たり前だ!!素敵じゃない板に乗ってるはずがない!もはやそんな感じである。

仕事とのバランスを図りながら、好きなことを、続けたいことを体現し、好きなものを手の届く範囲で手に入れ改良し、更に愛着が湧く、そういうものに囲まれて、居心地が良い人々と時間さえシェアする。自由な大人っていいね。